ナポリからローカルな電車に揺られること1時間弱。
ポンペイは、ヨーロッパ大陸唯一の活火山ヴェスヴィオ火山の裾野にあり古代ギリシャ・ローマ時代に栄華を誇った産業都市でした。
ところが紀元79年8月24日にヴェスヴィオ火山が大噴火を起こしました。
一瞬にしてポンペイは厚さ14mの火山灰の下に埋もれ、ポンペイの町は完全に壊滅してしまいました。
ポンペイ遺跡が発掘されたのが18世紀半ばでした。それまでずっと都市は地中に眠り続けていたわけです。
今も尚、あちこちで発掘作業が行われていますが、広大な土地でまだまだ未発掘で立ち入り禁止区域が沢山ありました。
発掘されたところには、新しく蒼々と緑が生い茂りまるで絨毯のよう。
青い空と緑と、朽ち果てた建物のコントラストが本当に美しくもあり哀しい表情も見せていました。
大理石の柱からみえるレンガ。
途中真っ暗な雲が出てきて天候が急変したりまたお天気になったり、不思議な世界に来たそうでした。
町に残っていた人々は火山灰の中に埋もれて死にました。
ほとんどが、火山灰を吸い込み二酸化硫黄(?)中毒で亡くなったそうです。
ポンペイでは高価な宝飾品が沢山出土されていますが、人々はこうした財産を持ち運びしようとして逃げ遅れたようです。
つまり富裕層?その割合は1割から2割。財産欲がもたらした悲劇です。
・・・地震・天災のときの為に肝に良く命じよう。って、財産ないけど。
発掘されたとき遺体部分だけが腐ってなくなり、火山灰の中に空洞ができていたので、考古学者たちはここに石膏を流し込み、人々が死んだときの形を再現しました。
それには当時の大惨劇の様子がよくあらわれています。とても生々しいです。
ポンペイは古代ローマがそうであったように、町も大変整備された都市でした。
高いレンガで囲まれた各家屋と規則正しく並んだ道。
遺跡の中を夢中で歩いて中に入りすぎると、迷宮に入り込んだようになってしまって道に迷います。
出土品をみるため目的地に行くのも大変です。
2月だと言うのに、タンポポが。
タンポポも雑草も半分枯れているであろうツタも、時が止まったような都市の中で強い生命力を誇っていました。
去年、文化村でポンペイ展として発掘された出土品の展覧会がありましたが、
やっぱり現地でみたポンペイ遺跡はスケールも印象も違いました。
ここは本当にすごい!南イタリアに行く方は絶対見て欲しいです。
ちょっと遠かったけれど、頑張っていったかいがありました。
しかも開園にあわせていったのに、スタッフミーティングとかで開園が平気で1時間もおくれていました。
おいおい(^ ^;) そんな前情報全然なしですよ、イタリアらしい?!
参考:Wikipedia ポンペイ